奥州南部糠部三十三観音札所めぐり

人々を救うため観音様は三十三の姿を持つといわれています。それにちなんで、三十三の札所を巡る三十三観音巡礼というものが昔から各地で行われてきました。昨年度、現在の岩手県北部から青森県南東部にかけての8市町村(青森県八戸市、階上町、三戸町、田子町、南部町、岩手県二戸市、一戸町、軽米町)に点在する『糠部(ぬかのぶ)三十三観音』巡礼を行いました。大きな病気に罹り、入退院を繰り返す日々が続いたこともあり、心機一転を図る意味で、昨年の四月から約五か月をかけて三十三か所の札所をめぐりました。順番通りにめぐらなくてもよいそうですが、私は、1番札所の寺下観音(階上町)から三十三番札所の天台寺(二戸市浄法寺)まで、順番にめぐってみました。繁華街にあった札所や国道沿いの車の往来が激しいところにあった札所、「ポツンと一軒家」にでてくるような、人里離れた山奥に向かって続く、細く曲がりくねった道の先に有った札所など、糠部三十三観音様は、その土地の方々から何百年もの間、守られ引き継がれて来ており、歴史と信仰の深さを感じました。お参り後に、代々観音様を護り引き継いでこられた方々から聞いたお話は、とっても興味深く楽しいものでした。今年も間もなく二巡目の札所めぐりをやる予定です。今年は順番通りではなく最短距離でまわってきます。一戸町の鳥越観音(二十九番札所)と、二戸市の朝日観音(三十番札所)へのルートは、かなりハードですが、ゆっくり慌てずにあの岩窟に到達したいものです。

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