奥州南部糠部三十三観音札所めぐり(二巡目)
昨年に続き、今年も『糠部(ぬかのぶ)三十三観音』巡礼を行っています。昨年は、1番札所の寺下観音(階上町)から三十三番札所の天台寺(二戸市浄法寺)まで順番に巡りましたが、今年は最初と最後の札所の順番は守り、他の札所は番号を気にせずに行きやすい順に巡っています。『糠部(ぬかのぶ)三十三観音』は、岩手県北部から青森県南東部にかけての8市町村(青森県八戸市、階上町、三戸町、田子町、南部町、岩手県二戸市、一戸町、軽米町)に点在していますが、今年は南部町以外の札所は地図やカーナビに頼らずたどり着こうと考え、9月中旬から二巡目を始めています。南部町にある8か所の札所は、カーナビや地図にも表されていない札所もあり、たどり着くにはなかなか苦労します。昨年迷いに迷いながら何とか着いた18番札所「作和外手洗観音」には、今年も迷いながらも、親切な地域の方の車に先導していただき無事到着しました。ここの観音様のお世話をしてくださっている地域の方が「去年もお出でになった人ですね。よく遠くから来てくれましたね。」と、笑顔で迎えてくれました。そしてこの地の名産物の『柿』をたくさんくれました。観音様巡礼中は、このような心が温かくなる交流がよく起こります。国道や高速道路が開通する前は、幹線道路だったと思われる細く曲がりくねった道の脇に、昭和30年代を思い出される家並みが続く小さな集落の端にある「作和外手洗観音」は、昭和の良き時代を思い出させてくれるので、特に好きな観音様です。気がつけばもう師走。雪が本格的に降ってくる前に、天台寺までたどり着く予定です。